2.CADの応用について

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2次元:3次元CADの基礎操作を既に卒業した諸君へ。
ここでは、CADの応用について考えてみましょう。

<カスタマイズ・運用管理編>
弊社のソフトは、CADのシステム管理者による独自のアプリで運営しております。 目的は、作業効率の向上や図面品質の統一化を図ることです。
製図作業のスピードアップをするためには?

<図面を描く操作時間を短縮することです>

当たり前ですが,
ソフトを購入したままの状態で使用している会社は、そのソフトに使われているだけで 社内にQC活動がない会社は、問題としないのでしょう!
私達は常に、どうして?、こんな操作をしないといけないのか? もっと、簡単にできないのか? ・を考えてアプリを変更しています。
では、作業効率を上げるための手法を紹介しましょう。

1.パラメトリック変数を利用
簡単にいうと、図面のプロパティ(素性)の数値を変更すれば終了です。

パラメトリックは部品などの図形を、変数で定義し形状の変化を可能にする言語です。 設計者は部品の細かいスペックを見渡しながら、数値を入力でき、ブロック図形データの寸法バリエーションを管理することができます パラメトリックエンジンは、自動作図を簡単に実現するツールです。既存の図面ファイルにユーザー独自のパラメータを設定することができます。パラメータによって長さや角度だけでなく、文字列、色、レイヤ、表示/非表示といった属性情報もコントロールすることが可能です。 さらにビューポート制御、陰線機能等を備え、高度な複合図面にも対応できます。

3次元CADも、同様に<パラメトリック設計>という概念があります。

例えば、モデリングをするとき、まずは適当な大きさでスケッチを描いて外形線化し、寸法を入力してスケッチの大きさを変えることができます。また、一度寸法拘束をつけてしまっても、寸法編集コマンドで寸法値を変更することができ、形状も変更した寸法に追従して変化します。
ある会社は、3Dを修正すれば自動的に2D(寸法)も変更されるシステムを構築しています。 まずは、簡単な部品からパラメトリック機能を使ってみましょう!

2.エクセルとのコラボ(DXFファイル変換等)

テキストファイルをExcelで作成し汎用性を持たせ、コマンド操作とシステム変数におけるコマンドライン入力とテキスト化を行い、CADとリンクをかけてコラボレーションさせます。 パラメトリックと同様にExcel数値を変更すれば、CAD形状も変更されます。

弊社では、詳細設計分野で微細な形状変更とベクトル値を同時に数値化する場合に使用しております。この設定ができれば2次元図面を追従動作させることも可能となります。 また、Excelで部品表を作成しCAD図面に貼り付けて管理すると便利です。 部品表作成はCAD言語より、Word Excel言語の方が使いやすく、受け渡しも簡単になって運用管理がしやすい利点があります。
全てCADで描けば、良いというものではありません!。

AutoCADレギュラー版にはLISPというプログラム言語があり、またVBAなどによってマクロを作成し効率よく使用することができるようになっています。LISP作成は弊社のシステム管理者は熟知しておりますが、作成者がいない場合はプログラムやマクロ等のユーティリティがありますので調査索引してみたらいかがでしょう。
弊社は、このLISPでロードされたアプリケーションで作業しています。
彫刻家が沢山の種類の<ノミ>を使い分けるのは個人の技工繊細さの追求ですが?. 私たちは、誰もが簡単に操作できて同じレベルの図面の仕上がりを求めるための カスタマイズ(道具製作)が目的です。

2.独自のコマンドの作成

社内に<CAD推進委員会>などがある会社をよく見かけます。 独自のコマンド(アイコン:ショートカットキー)を作成して、2回のCAD操作を1回にして作業時間の短縮を図ることなどを目的にした活動です。
右手がマウス操作をしているとき、左手は何をしていますか? キーボードには、短縮コマンドを割り付けることができます。 左手はキーボードのショートカットキー操作をするためにあるのです。弊社システム管理者は独自の手法でショートカットキーの割り付を行なっております。

などなど、一見地道な活動ですが、やるとやらないの差は大きいのです!。

3.CADシステムの既定値設定変更
これは、CADの基本設定ですが、海外との取り交わしの際にお互いの図面内容や、相手側の設定と弊社の設定のマッチングをとることを目的にしています。 詳細な設定は、図面プロファイルを変更して使い分けることが可能なので各社各用に準備をして対応しております。
また、WIN7になってから、海外との受け渡しが困難だった<フォント文字>もユニコード化(テキスト)で、スムース(99.9%)な言語交換が可能となりました。マイクロソフトとそのOSに対応して頂きましたソフト会社に感謝申し上げます。。

参考まで
弊社のオススメPCセッティング術を紹介しましょう。
コンセプトは、いつでもどこでも作業が出来て、情報交換(ネットは光に)を可能にしなければならない・・・を基本に!
Notetype Workstation
Wireless Keyboard:Mouse
MainMonitor : Harddisk(1TB)
Camera : Projector : Mike : Headphone
NetworkPrinter : Scanner etc
etc
PENTAX DIGITAL CAMERA

海外の空港やレストランでノートパソコンを操作している風景をよくみますが、フリーネットサービスを利用して送信しているのでしょう。
新幹線やスカイライナー:カフェショップ:駅:でもインターネットができますので利用させてもらいましょう。
CD:DVD:USBメモリー・・などの物体で手渡ししないと安心できないという方、それはあなただけかもしれません!
情報の交換には、スピードが必要です!。

<作業 朝一編>

会社にきたら、いきなり作業に入っていませんか?
私たちのドラフター時代は、朝礼で仕事の進行状況や、今日の作業内容を報告して確認を取り合ったものでした。
現在は、必ずといっていいほど、会社にはPCが存在します。
現在は、メールのCC(Carbon Copy)で参考資料としてやり取りをして意志の交換や仕事の状況を伝えていますが、これも時代の変化なのでしょう。

では、弊社の朝一作業を紹介しましょう。
PCに電源をいれますが、
この立ち上げ時間は、基本的に<MSCONFIG>初期のスタートアップ項目の適正化と
立ち上げる<ハード構成>順番(セーフモードで確認します)で決定されます。

・・・立ち上げ時間の短縮は重要なのです・・・

ディスクデフラグツールの活用や、巨大化するテンポラリーインタネットファイルの削除やディスククリーンも定期的に実行しましょう。
その他のハードディスクの不要なファイルやTempファイルも本当に保管が必要ですか?。
壁紙も結構、メモリーを消費しますので注意が必要です。(タスクマネージャーでCPUの使用状況を確認しましょう)

また、システムツールのイベントビューアによる診断も必ず毎朝実行します。
あなたの、使用しているPCの<管理イベント>は、エラーで<真っ赤>になっていませんか?

など、朝の準備運動だと思って実行しましょう。

定期的なセキュリティソフトによる診断(フルスキャンは時間がかかりますので注意)も実行しましょう。
毎日、チェックをすると<昨日と違うな?>の感覚が身につくのです。

小生の経験上、PCは必ず壊れます!!
壊れる前にはPCからの発信があるのですが、それを見落とした場合は復旧が困難になります。

ソフトは再インストールできますが、作成したデータの復旧は困難と思ってください。
大切なデータはCドライブ以外に保存しましょう!。

では、実践に入りましょう!
悩んでいる諸氏の問題解決の手助けが出来れば幸いです。
実践 「解決法」