3.実践  「解決法」

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実践 「 解決法 」

実践とは ”種” から “花” を咲かせ ”実” を付け、
それを ”<育てる>” ことです。
これまで、現場でたくさんの< ” 育て上手な設計者 “>を見てきました。

彼らに共通している解決法とは
まず、<洞察力  “ 種の原点 ” の見分け方>ができる

洞察力とは

洞察力とは、物事のありようを深く考えて理解するというのではなく、物事のありようを直観的に見抜く力です。主観的な自我の思いを介入させずに、物事をあるがままに観照するとき、そのとき、物事のありようが直視され、そしてそれが展開していく様相がひらめくように感得されるのであり、物事の推移が直観的に理解されるのです。

しかし、これが以外と難しいのです。
同じ物をみても違った感想になるのは何故でしょうか?
皆さんも、そのような経験があると思います。それは、個々の<自我意識フィルター>という存在があって、右脳と左脳が別々に働き、個々の主観が交錯して発言するからです。

その際悩んだ場合は、最も効果的なのは< 経験値 >のアドバイスです。
身近で詳しい人に、教えを頂くことも解決法です。
裁判官みたいな存在感のある人の知恵を頂きましょう。その方は私達が考えているより何倍もの経験と知恵を持っておられます。

開発は設計者独りでの進行はできません。
協調性を重視して多数の人の協力を得ることにより、中身の濃い設計開発品が出来上がります。良いパートナーに出会えれば、必ずよい製品が出来上がります。
書籍も重要です。<物の見方:考え方>(松下幸之助著書)などは参考になりました。
<本>は作者の<カス>と位置付けておりますが、とても重要です。

そして、<創造力 “ 種の改良 ” >ができる。

創造力とは

創造力は無から生まれることは少なく、すでにあるものから出発して発揮されるものです。斬新なアイデアの多くは、それまで気づかなかったものを付加したり、異なる2つのものを合体させるなどの方法で生まれます。
つまり、創造的アイデアを出すということは、連想という脳の作用の結果だともいえるわけです。アイデアは創造の出発点に過ぎません。しかし、優れた連想力がなければ創造はおぼつきません。

発想法から考えると、「一元法・二元法」に分類され
・一元法……従来品を基に、顧客の要求に応じて部分的な仕様変更を行う設計

「顧客の立場から考える」

自分達の要望・根拠から考えるのではなく、顧客の立場から考えてみる。すると自分達の前提は意味がないことがわかり、顧客の要望に応える基準が出来てきます。

・二元法……新たな原理、構造を導入する設計
ゼロベース思考では従来の発想では「出来ない」「無理だ」といっていた前提を取り払ってしまうことである。従来の枠組みを外して、白紙の状態に戻し、ゼロから考えてゆくことである。白紙から考えることは大きなエネルギーを要し、ある意味で自らの立場も白紙に戻すだけの気力が必要と考えます。

思考法から考えると
・遊想法……アイデア出し、あれやこれ思い巡らし考える能力
・多考法……一つ二つの着想で満足せず、<もっともっと>と考える能力

高度な設計になればなるほど、それぞれの専門家の知恵を集めて、進めなければなりません。自分だけの知識、技術に驕ることなく、各専門家の話も聞く謙虚さも磨いていく必要があります。

また、<立案力  ” 種の情報収集 “ >ができる。

立案力とは「個人案・集合案」
・個人案……始めから終わりまで一人でまとめて作り上げる案。
・集合案……少数が話し合って多面的に工夫検討した案

重要なのは、<解決力 ” 種の育成 “>ができる

では、次ページで解決法の<手法>を紹介します。
諸先輩たちが開発してくれた問題解決のための便利なツールを上手に利用しましょう。